歴史調査・土地利用形態
KOCHIZU~古地図
江戸時代の記録から現代の地形を俯瞰する
2013.05.20
江戸時代ごろの土地利用形態を調査する場合には、古地図(こちず)を利用します。数十年前の状況であれば航空写真で調査することもありますが、江戸時代には当然ながら航空写真はありませんので、当時の記録である古地図にあたるわけです。
1689年当時の地図:不忍池が当時から存在していたことがわかります
上の地図を眺めると、当時も現代と変わらず「不忍池」があったことが明瞭です。古地図を確認した後に湯島界隈を歩くと、時を越えた土地の繋がりに多少の感慨を覚えたりします。
地名に残る「水辺」の記憶
現在の「外堀通り」の主要部分は、その名の通り当時は堀(水辺)でした。また「溜池山王」も、江戸時代はまさに池だったエリアが後年埋め立てられた場所です。現在の湾岸地域の大半が埋め立て地であることも、古地図を眺めると非常に実感を持って理解できます。
[Image of the Edo-period coastline of Tokyo compared to modern reclaimed land areas]膨大な資料へのアクセス
古地図へアクセスする際は、主に国会図書館の地図室を利用しますが、その目録だけでも分厚い本になるほどのボリュームがあります。膨大なアーカイブの中から、調査のニーズに合った地図へ的確・迅速にアクセスする術を知ることは、非常に奥が深い作業です