建築法務・資格・プロフェッショナリズム
二級建築士 令和5年度 製図試験(木造課題)振り返り
弁護士が挑んだ「5時間の死闘」と、建築実務への想い
2024.06.20
令和6年の建築士試験も間近となり、私自身が二級建築士の製図試験で苦労した日々をふと思い出しました。パズルを解くようなエスキスの快感と、一分一秒を争う作図の緊張感。今回はその舞台裏をご紹介します。
※試験の全体像をインフォグラフィックでまとめました
試験問題との格闘:読み落としは即失格
令和5年度の課題は「木造・専用住宅」でした。試験問題は、みっちりと文章で条件が指定されており、図面はその行間を読み解いて形にする必要があります。条件の読み落としは重大な減点につながるため、細心の注意が必要です。
エスキスの苦悩と「魔の時間配分」
実際の試験での時間配分は、予想以上にエスキスに時間を奪われ、後半はまさに時間との戦いでした。
【筆者の実際のタイムスケジュール】
- 問題文読解:15分
- エスキス:80分(予想以上の苦戦)
- 要点説明・面積表:10分
- 平面図:100分
- 伏せ図・矩計図:各40分
- 立面図:15分
※完成後の確認時間がほとんど取れないほどの接戦でした。
一発アウトの地雷原を避ける
二級建築士試験には、一つでもミスをすると不合格になる「ランクIV(失格)」項目が多数存在します。
- 1階と2階の階段位置の不整合
- 指定された主要室(リビング、個室等)の欠落
- 延べ面積の過不足、高さ制限(最高高さ・軒高)違反
- 未完成(図面が一つでも欠ける)
弁護士が「建築士」を併せ持つ理由
医業と異なり、弁護士には公的な専門認定制度がありません。そのため、既存の国家試験である建築士試験を突破することで、客観的な建築知識の証明を得ようと考えました。この知識は、現在、建築紛争や不動産トラブルの解決において、技術的背景を理解するための強力な武器となっています。
建築と法律の両面からサポートいたします。
当事務所は、図面を読み解く力と法律の専門知識を融合させ、建物明渡しや瑕疵担保責任、賃料評価といった複雑な課題に対し、より精度の高いリーガルサービスを提供しています。