不動産・境界紛争・土地測量
【実録】公図を信じるな?「横」の線が実は「縦」だった!地図の誤りを正した執念の調査
筆界特定制度で「公図の錯誤」を立証し、90度違っていた境界線を現況通りに訂正
不動産取引において、法務局の「公図」は絶対的なものと思われがちですが、稀に重大な誤りが含まれています。今回は、公図が90度間違っていたという前代未聞のトラブルを、徹底した歴史調査で解決した事例をご紹介します。
※本件の発見から解決までの流れを可視化しました
「縦」の土地なのに、地図では「横」に切れている?
依頼者様の土地は、現地では明らかに「南北(縦)」に区画されていました。しかし、公図上では境界線が「東西(横)」に引かれていたのです。90度違う線が引かれているため、銀行融資も下りず、建替えもできないという絶体絶命の状況でした。
🕵️♂️ 弁護士による「土地の歴史」捜査
なぜこれほどの大誤記が起きたのか? 私は探偵のように古い記録を遡りました。
- 昭和初期の古地図の解析
- 昭和20年、東京大空襲時の被災記録との照合
- 戦後混乱期の住宅再建プロセスの検証
- 数十年前の先代同士の裁判記録の掘り起こし
導き出された推論は、「戦後、公図を書き写す際の役人の手違い(転記ミス)」でした。
法務局を動かした「証拠の積み重ね」
「現況が正しい、公図が間違っている」という主張を役所に認めさせるのは至難の業です。私たちは「筆界特定制度」を利用し、過去の航空写真や裁判記録などの「動かぬ証拠」を論理的に積み上げ、法務局を説得し続けました。
🎉 画期的な特定結果
法務局の筆界特定登記官は、こちらの主張を全面的に認めました。
「公図の線は錯誤(間違い)である。よって、現況通りの線を筆界と特定する」
土地の歴史を知る重要性
この事件の勝因は、法律知識に加え、土地の歴史を紐解く「調査力」にありました。公図の線一本を変えることは、土地の資産価値を守ることに直結します。
ご注意
- 関係者のプライバシー等に配慮し、事案を抽象化して掲載しております。
- 上記解決事例は個別的事案における解決例であり、常に同一水準の解決を保証するものではございません。